シーアイランド・サミット



すっかり忘れていたのですが、
シーアイランド・サミットが無事終わっていました。
ほんとに何事もなくというか、何事も決まらずというかんじで、
イラク問題や北朝鮮問題といったトピックに対する、
具体的解決策は示されていないように感じます。


現在、国際政治において政治力のある組織としては、
国際連合」と「サミット」が挙げられるところでしょう。
両者の大きな違いは、参加者層の違いです。
国際連合は、全世界的に参加者がいますが、
サミットは、世界の一部のみ、特に資本主義大国がメインです。
ここで、もともと国際連合の参加国を考えると、
WWⅡ戦勝国であるところの大国がメインでした。
ということは、大国による意思決定組織であった国際連合が、
いつしか全世界的な場へと変貌してきたといえます。
しかし、大国による意思決定の場がやはり必要とのことで、
サミットは生まれてきたのではないかといわれています。
結局、参加者が多い会議はろくなことにならないということになるでしょう。


ところで、冒頭で述べた現在の国際問題についてですが、
国際連合のみならず、サミットでも打つ手なしという状況になっています。
かつての湾岸戦争後に多国籍軍が流行った時期がありましたが、
その後はサミットが主導権を握る場面が多かったように思います。
そのサミットすら有効に機能しなくなっているとすると、
なかなか厄介なことになっている気がします。
この原因として考えているのが、国際情勢が文明の対立要素を強めているからではないでしょうか。
サミットは明らかに欧米のにおいがする場ですし、国際連合はごちゃまぜでわかなくなってます。
となると、キリスト教文明がメインとなるサミットでは解決できない問題も生じてくるでしょう。
具体的には、アラブ関係とかにサミットは影響力を持っていません。


よって、次なる動きとして、他文明とくにアラブにおける意思決定の場が誕生する気がします。
でも、イスラム圏はなかなかまとまならないことで有名なんですが。。。


∮今日のヒトリゴト


やっぱり波田陽区です。
今回も見逃さずにすんだ。。。