議決権を行使する厚生年金基金連合会



国内最大規模の年金基金である厚生年金基金連合会が、
2003年度の上場企業の株主総会で会社議案の25%に反対した。(日経)

<割合> <議案>
24.1% 利益処分
43.2% 取締役選任
15.2% 監査役選任
4.2% 定款変更
52.7% 退職慰労金支給
1.5% 役員報酬額決定
20.0% 新株予約権発行
0.0% 会計監査人選任
1.1% 合併等の決議
3.3% その他



退職慰労金の支給と取締役選任への反対が大きいのは目立ちます。
利益処分や新株予約権発行への反対も大きいといえます。
これらについては他のサイトでも言及がありますからおいておくとして、
会計監査人の選任というのが気になりますね。
今後、物言う株主が明確になってくるならば、
会計監査人である公認会計士も、機関投資家などの動向には注意でしょうか。
株主提案で会計監査人が選ばれるようになれば、
監査法人の格付けとかの話もでてくるようになるかもしれませんね。


∮今日のヒトリゴト


機関投資家の9割近くが議決権行使基準を保有しているというのも、
なかなかすごいものがあります。