ストックオプション



ストックオプション会計基準がそろそろ発表されそうです。
基本的には、ストックオプションについて会計上は人件費として計上する方向で、
海外と歩調を合わせる形になりそうです。


さて、草案段階での特徴だけピックアップしておきますと、
・付与したストックオプションを負債に計上する
ストックオプションが失効したときは利益に計上する
この2点は見逃せません。


詳細な検討については、
小石川経理研究所さんのところにありますのでそちらに譲るとして、
このまま通るとどういうことが考えられるかを想像してみます。


早い話、付与価格よりも株価が高ければ損失になるわけですから、
逆に株価が下がってくれば利益が計上されるわけです。
株価がどうなるかは将来に依存してしまいますので、
以前書いた退職給付のときのように、業績見通しをよみにくくする要因が増えることになります。
となればストックオプションを大量にもっている企業ほど、
それによって最終利益がブレる可能性が高くなるわけで、
業績に与える影響は無視できなくなるでしょう。
また、基本的には費用が先行計上されますから、
株価が下がるのがわかっていれば、
費用だけ先行計上して、利益を後にもってくることもできるのかもしれません。
MSCBと組み合わせると面白そうなことが出来る気もしますが、
ちょっとそこまで頭が回りきってないですね、よってそれはまた今度。。。


∮今日のヒトリゴト


企業結合会計が準備されて、
次はいよいよストックオプションとリースでしょうか。
SPC対応の連結も必要でしょうし、まだまだ変更は続く感じがします。