不平等金利スワップ



前回の続きです。
契約時点で固定金利と変動金利が一致しない金利スワップが、
なぜ結ばれるかについてです。


理由としてはいろいろ考えられますが、
長期貸付に係るキャッシュフロー減少リスクを減少させるためと言われたりします。


これについては、途中で繰上返済をされる場合を考えればよいでしょう。
借入金本体からは、繰上返済をされるまでの期間の利息しか受け取ることはできませんが、
金利スワップを長期間の借入金と抱き合わせることで、
繰上返済後の利息部分についても一定部分確保できてしまうのです。
これは、金利スワップ契約が一定期間に亘り金利を交換するものであることを利用します。


契約時点で固定金利と変動金利が一致しない金利スワップ契約を結んでおくと、
その金利差の部分については、たとえ借入金を繰上返済されたとしても、
金利スワップ解約損害金として確保できてしまうのです。
よって、このような金利スワップ契約が結ばれる企業を考えてみると、
現在は資金不足であるが、業績拡大が見込まれて繰上返済の可能性が高い企業となります。
そういう企業の方々は、一応このことを頭に入れておく必要はありそうです。
外部的に借入金本体の金利が低いことを示せる点では、
使い方次第では有利に働くのですけどね。。。


∮今日のヒトリゴト


ちょっとねむい。。。