減損会計の適用状況 1



今日は減損会計を早々期適用した企業において、
どのような資産に減損損失が認識されているかなどの、気になるところをみてみたいと思います。
基本的に「遊休資産」「賃貸用資産」「ゴルフ場」が目立つところです。


遊休資産が減損の対象になっているのは、使用価値も売却価値も低いためで、
当然といえば当然でしょう。
賃貸用資産については、本業とは関係ないところですから、
純粋に不動産収入と照らし合わせて、ペイしているかどうかになると思います。
ただし、不動産収入がなかったならば、もっと損失は膨らんでいるところが多いのでは?
おまけの部分の遊休資産の有効活用という側面もありますから、
営業外収入として本業とは区別されていることを踏まえると、
グルーピングの関係で損失を認識することは多くなるでしょう。
そしてゴルフ場ですが、これはバブル崩壊後の影響が多大ということで。。。
今回、ゴルフ場について減損損失を認識している企業を以下に列挙してみます。
・大本組
大成建設
大林組
・ナカノフドー建設
・松村組
NIPPOコーポレーション
住友林業
宇部興産
やっぱりゼネコンが多いですね。


次に気になるところとしては、リースへの減損の適用状況です。
住友林業 (ユニット住宅生産設備)
日清オイリオグループ (医薬品製造設備・本社)(水産種苗生産設備)
・ヤマウ (遊休資産)
リースについての減損を検討するときには、この3社が参考になると思われます。
ヤマウの遊休資産となっているリース資産への適用というのは、ちょっと気になりますけど。
ノンキャンセラブルにつき残っているとするならば、ファイナンシャルリースなんでしょうかね。
オペレーティングリースで遊休のまま残していたら、管理担当が怒られるでしょうから。


今回最後に気になるところとして、具体的な地名などのついているものがあります。
・太陽東陽酸素 (大分ケミカル製作所)
日産ディーゼル工業 (茂木試験場)
東京電力 (東扇島地点発電所建設用地<土地・固定資産仮勘定>)
(北茨城地点発電所立地調査費用<建設準備費用・固定資産仮勘定>)
大田区地点変電所建設予定地<土地その他>)
具体的地名がでていると、そこはうまくいっていないということなんでしょうか。
下手に名前が出ると、地域に影響がでそうな部分もあり、難しいところでしょうけど。


今回は以上の3つです。
次回はもうちょっと具体的に、気になる部分です。


∮今日のヒトリゴト


帰省中のんびりするために、先日付で書こうとしていたり。
もっとも、月曜と火曜は出勤なんですけど・・・