三菱自動車余波



企業は社会の公器といわれるように、多数のステークホルダーがいます。
また、ステークホルダーにも、内部者と外部者がいるわけで、
従業員や株主といった内部者から、顧客や取引先といった外部者もいます。
そのため企業不祥事が発生した場合には、かなりの影響がでてしまうことになります。


今回の三菱自動車においてそれを考えてみたいと思います。
範囲のほうは企業に限定しておきます。


直接的には、三菱自動車三菱ふそうが大きな影響を受けることになります。
そして、株主関連としては三菱重工業三菱商事、MTFGといったあたりが挙がります。
このあたりについては、直接的に影響を受けることがわかりきっているので、
株価のほうも敏感に反応していることは、以前のブログで述べました。


では、ここからが頭の体操になるのですが、
三菱グループ以外に影響を受ける企業はあるのでしょうか?
つまり、三菱自動車の車が売れなくなることによって、影響を受ける会社ということです。
当然ですが、取り扱っていたディーラーとかは販売激減になることは間違いないです。
雪印乳業のときも、販売店への影響は大きいものがありました。
一方で、ライバル関係はこの隙にシェアをとっていきました。
であるなら、トヨタ・ホンダ・ニッサンあたりにとっては、
販売台数を伸ばすチャンスといえます。株価には好影響といえるでしょう。


ここでさらに自動車は牛乳と違って、腐らず再利用ができるということも考えましょう。
つまり、中古車ってやつですね。


今回の事件、中古車販売業者にとっては、あまりよいニュースではありません。
なぜなら、既に在庫として持っていた場合、販売可能性がかなり落ちるからです。
下手をすると取得価額を下回るような価格でしか売れない可能性もあります。
また、海外向けの会社にとっても悩みの種になりかねません。
売りはしたが、向こうでクレームが発生するリスクを負ってしまいます。
上場会社で考えてみると、ガリバー<7599>やアップル<2788>あたりが該当するのでしょうか、
ちょっと次の業績発表が気になるところです。


∮今日のヒトリゴト


年賀はがきの当選分をやっと交換しました。
すっかり忘れていた。。。