2004年上期の為替相場



ちょっと最近の為替相場を振り返ってみます。


去年の夏頃の1ドル=120円近辺から出発して、じりじりと円高傾向が続きました。
3月初旬にいったん円安に振れ、1ドル=112円まで戻します。
しかし3月期決算を直撃するかのように、
3月末日近辺で1ドル=103円台まで円高が進みます。
その後は円安の流れにいったんかわって、一気に1ドル=115円まで戻し、
現在は1ドル=110円あたりをうろうろしているところです。


こうしてみると、結構振幅の激しい動きになってますが、
一年でこれだけ動くと、やはり為替管理は貿易関係の企業では重要になるところです。
イラク戦争があったこと、その後のテロ不安もあったことから、
為替相場が敏感になっているといえますが、担当者は気が抜けないところでしょう。


ではこれを踏まえて、今期の見通しなんですけれども、
現在の為替相場は、111円〜109円をうろうろしているわけで、
円安・円高どっちになるかはまだ明確にはなっていません。
あくまで私見ですが、100円切って80円もありじゃないのかとは思ってます。
これは円が強くなるわけではなく、相対的にアメリカの位置づけが弱くなるとみているからで、
対ユーロとかでしたら円安傾向になる可能性のほうが高いと思ってます。
どちらにせよ、この小康状態から次にどっちへ振れるかには、
注目しておかないといけないでしょう。
もしかすると、今期の業績において、輸入企業と輸出企業のどっちに有利になるか、
読めることになるかもしれません。


∮今日のヒトリゴト


会計参与って・・・
参与という言葉自体が、なんか古い印象を与えてくれます。