リースの話



リース資産は固定資産と同じといわれたりします。
これは、資産の使用という点に着目すると正しく、
所有という点に着目すると正しくありません。
しかし、資産を持つ理由が使用するためであることを考えれば、
所有権がなくとも、使用権が得られれば支障はないわけです。
つまり、自社購入による使用権取得と、リースによる使用権取得は、
企業にとっては無差別といえます。


ではなぜリース契約にすることが多いのでしょう。
メリットとしてよく挙げられるのは、
 ・管理業務
 ・資金繰り
 ・税金対策
といった部分です。


このうち今回は税金対策という点について考えますが、
その中身としては全額損金算入できるという点が挙げられています。
これは、同じキャッシュアウトをしても、資産計上だと全額損金算入できないが、
リース契約だと全額損金算入できるというものです(例外あり)。
そもそもリース契約だと割賦購入なわけですから、資金繰り上も有利になっており、
耐用期間にあまり縛られることなく、リース期間で費用となっていくのも、
リース契約による魅力といわれます。
おまけとして、固定資産税が不要というのもありますが。


このリース取引、税務が会計に影響を与えている例として挙げられることも多いのですが、
それについてはまた日を改めて。


∮今日のヒトリゴト


おかしい、接待交際費の話をしようとしてたのに。