少数特定者の持ち株比率引き下げ



上場廃止基準に少数特定者の持ち株比率基準があることは、
西武鉄道で有名になりました。
従来80%超の状態が1年続くと上場廃止でしたが、
75%超に引き下げる方向で検討しているようです。


株式の流動性確保が狙いの一つですが、
特定の法人個人の影響を薄めるというのもあるでしょう。
経過措置が設けられることになるでしょうが、
この基準に現時点で該当している起業が約70社あると報道されています。
これらについては、売り圧力が潜在的に発生してくることになります。


今回の発表は東証からでしたが、
いずれは各市場に波及してくると考えるのが自然だと思われます。
となると、流動性確保のためや上場廃止基準から逃れるために、
株式分割が今後検討される銘柄が増えてくるかもしれません。。


∮今日のヒトリゴト


西武鉄道は上場維持になるんでしょうか?
あれだけのことをやっていながらセーフだとすると、
東証は相当甘いということになります。
新規上場のときには高いハードルがありますが、
上場してしまえば好き勝手できるということになると、
市場の透明性は画餅になってしまいます。