キムラタン



お祭り銘柄としておなじみの、キムラタン<8107>です。
27日は、マーケットが終わったあとに第三者割当増資の発表がありました。
みていて、ちょっと気づいた点をいくつか述べてみたり。

払込期日について

資産がいくつか競売にかかっているのはご存知のことと思いますが、
それらと今回の増資計画の日付も並べてみます。
ソースはプレスリリースより。
<競売関係> ・時期の早いもの順
競売1 入札期間 h16/10/27-11/2 売却決定日 h16/11/16
競売2 入札期間 h16/11/10-11/17 売却決定日 h16/11/30
競売3 入札期間 h16/11/11-11/18 売却決定日 h16/12/2
<第三者割当増資>
申込期日 h16/11/12 払込期日 h16/11/15


このような関係になっています。
増資の払込期日当日については、入金された分については別段預金として拘束されますから、
自由に使えるようになるのは、払込期日の翌日となります。
よって、第三者割当増資の払込期日の翌日と、競売1の売却決定日が一致します。

希薄化防止について

先に、第2回海外円貨建転換社債型新株予約権付社債を発行していますが、
これには希薄化防止条項がくっついていますから、
今回の増資によって当該条項が発動することになります。

発行価額について

一株あたり76円です。
10月26日終値が84円でしたから、ディスカウント率は9.52%と、
プレスリリースにあるとおりです。


発行価額が時価よりも低いことから、
有利発行か否かが問題になるかもしれません。
一応、ディスカウント率10%以内であれば、著しく不公正なものとはいわないらしく、
そのような判例もあるようです。
参考1
参考2


後は、発行価額の根拠として、前日終値だけを基礎としている点です。
ちなみに、今年の4月1日〜10月26日の間の終値平均を計算したところ、
121円95銭になります。


証券業協会の指針では、

発行価額が新株発行を決議した取締役会開催日より遡る6ヶ月以内の任意の日から
当該開催日の前日までの期日の終値平均90パーセントを下回っていないこと

となっているようです。


∮今日のヒトリゴト


ジェットコースター銘柄ですねぇ。
目が離せません。