減損会計の適用状況 6



前回に引き続いて正味売却価額の事例より。
今回は残りの1点についてです。


会社名
 阪急百貨店
資産
 遊休資産
  (土地、建物、構築物)
算定基準
 信託銀行の調査による実勢価格
コメント
 その信託銀行が買うならこの価格ということでしょうか。。。
 不動産鑑定に出さなかった理由がいまいちよくわからないです。
 この他の会社でも、
  ・ワコール(第三者による買付証明書等)
  ・日鉄鋼板(第三者に評価を依頼した正味売却価額)
  ・セキ(専門業者等の適切と考えられる第三者から入手した
               情報をもとに算出した合理的な価額)
 といったものがあるようです。


 評価額について客観性がなければ安心して利用することができないのですが、
その客観性を付与する方法として、次の2つはすぐに浮かぶでしょう。
 A.評価者が第三者性を有すること
 B.評価額について第三者性を有するものが保証すること


 A.は売却価値についての不動産鑑定士による評価額が該当すると考えられます。
 B.は使用価値についての公認会計士による保証が該当することになるのでしょう。
 となるならば、今回取り上げたものについては。。。?


∮今日のヒトリゴト


今週末は上海GPです。
アジアシリーズということで、佐藤にはがんばってもらいたい!