公認会計士2次試験 今年の合格後はどうなるの?



7月から8月にかけては国家試験のピークです。
司法試験に始まり、会計士試験を経て、
税理士試験へという流れが、文系の資格ではあったような気がします。


その中で、今年は公認会計士2次試験の日程が変わりました。
約1ヶ月遅くなって、9月前半にならないと終わりません。
この結果、合格発表も1ヶ月ずれこんで、就職は11月後半になるようです。
となると、従来は間に合っていた3月決算の中間にも間に合わないという、
しばらく仕事がない状態になってしまいます。
事務所日が連続すると、かなぁり欝になりますから、
精神衛生上よろしくないでしょうねぇ。
それを見越したどっかの大手監査法人では、
実際の就職は3月決算のあたりまでずらすという話も聞こえてきたり、
ほんとなんでしょうかね。


今年は去年以上に就職状況は厳しいといわれます。
まぁ、去年の合格者で余っている人に加えて、
今年の合格者1300人といわれていますし、きついのは間違いないですね。
求人状況が4大監査法人で各150名強と予測されてますから、
大手の吸収枠が600名超ぐらいと考えると。。。
どーみても足りないという状況でしょう。
公認会計士協会からのお達しがでたとしても、
4大法人で各200名ぐらいにするのが精一杯でしょうし、
絶対的に余りますから、買い手市場が続きそうです。
全国の中小規模の監査法人、小規模会計事務所合わせても、
吸収枠は100名ぐらいといわれてますから、
今年は1/3は余ることを覚悟しないとだめかもしれません。


そういえば、
たとえ就職難になるとしても合格者が増えることはいいことである、
そのような内容を経営財務に投稿していた偉い学者の先生がいました。
監査法人だけが受け皿ではなくて、一般事業会社もあるわけだから、
監査法人への就職状況だけを見て、合格者に職が無いと指摘するのは間違いである、
そのような内容だったと思います。
また、合格者3千人とぶちあげた会議にて、就職ができないのが問題ではなく、
門戸を狭める事で会計士の既得権を守ろうとする行為が問題と、
コンサルの委員が発言している議事もありました。
でも、合格したけど職が無いという状況がどういうものなのか、
畑の違う人間には絶対わからないでしょうね。
はっきりいって資格自体の魅力が暴落しますし、
優秀な人間は受けなくなりますよ、普通に考えれば。


2次試験合格直後の初任給の下落傾向をみると、
ますますその状態に拍車がかかってくるでしょう。
正直な話、今から会計士試験を始めようとする人がいるならば、
あんまりおすすめできる選択肢ではないですよというのは、
アドバイスするようにしてたりします(苦笑


∮今日のヒトリゴト


結局、偉い先生にせよコンサルにせよ、
「経済界にもっと働きかけて、採用してもらうようにするべきだ」
という、べき論を展開しているだけで、
実際的ではないことを正論のように述べてるだけなのです。
今後、就職問題が深刻化したとしても、
彼らは絶対に責任はとらないでしょうね。
もともとの発言自体が、経済界という他人任せの発言ですから、
そっちに責任転嫁するんじゃないかと思ってみたり。