IPOの理由 1



久々にIPO関連のお話。
よく知られているところですが、IPO銘柄にも種類があります。
大きく分ければ、やる気のある企業とやる気のない企業です。


仮にマザーズに上場した場合を考えてみます。
やる気がある企業は、
マザーズ東証2部→東証1部
という青写真を描くことになります。
一方のやる気がない企業は、
マザーズ
というように、上場すること自体に力点が置かれています。


ここで、IPOのメリットを振り返ってみると、
企業のメリット
 ・直接金融の選択肢が広がる
 ・社会的信用が上がる
 ・人材確保が容易になる
 ・内部管理体制が整備される
 ・従業員持株会の意義が増す
株主のメリット
 ・創業者利潤が実現できる
 ・相続税対策になる
あたりが挙がるところです。
つまり、企業としてのメリットと株主(創業者)としてのメリットに分かれます。


ここで先ほどの、やる気のある企業とやる気のない企業を考えてみます。
どちらの場合も上場することでメリットを享受することはできています。
それを踏まえたうえでさらに上を目指すということについては、
更なる上積みメリットがあるということになります。
しかしこの上積みメリットは、企業のメリットではまだまだ望めますが、
株主のメリットとしてはあまり望めないところでもあります。
なぜなら、もう上場していることで創業者利潤は実現できており、
相続税対策としての換金性も確保できているからです。


とりあえず、この話は続きます。


∮今日のヒトリゴト


なんか台風が直撃コースなんですが。。。