スリーダイヤ
三菱自動車が止まりません。
自分たちにエアバックをつけていなかったのかというような、
下り坂ノンストップ事件です。
しかも、親会社などのグループ会社も影響をかなり受けており、
巻き込み事故になりそうな雰囲気でもあります。
同社の半期報告書より、平成15年9月30日の大株主の状況を引用すると、
1; 33.70% ダイムラークライスラー
2; 14.82% 三菱重工業
3; 5.21% 三菱商事
4; 4.14% キャピタル・ガーディアン・トラスト・カンパニー
5; 3.27% ダイムラークライスラー・エムエムツェ・ベタイリングスゲゼルシャフト・エムベーハー
6; 3.07% 三菱信託銀行
7; 2.90% 東京三菱銀行
8; 2.85% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口)
9; 1.41% 日本マスタートラスト信託銀行(信託口)
10; 1.32% ザ・チェース・マンハッタン・バンク・エヌ・エイ・ロンドン・エス・エル・オムニバス・アカウント
という順位になっています。(%は所有株式数の割合)
ダイムラークライスラーに多大な影響を及ぼしているのは間違いありませんが、
三菱各社(重工・商事・銀行)も大変なものです。
それぞれの保有株数を具体的に見ると、(上に同じく半期報告書より)
重工; 219,871千株
商事; 77,354千株
信託; 45,601千株
銀行; 43,026千株
となっています。
かつては1,000円(10年ぐらい前)を超えていた株価も、今日現在では200円になっており、
その価値は1/5に激減してしまっています。
ちなみに、グループ各社の株数に200円を乗じると、
重工; 43,974百万円
商事; 15,470百万円
信託; 9,120百万円
銀行; 8,605百万円 (MTFGとしてみると、合わせて17,725百万円)
という金額になります。
もともとは、この数倍の価値があったことを考えると、
三菱グループが背負った重荷は、決して軽いものではなかったといえます。
∮今日のヒトリゴト
原油が安定へ?
やっぱりイメージ相場だったのかな。