中小企業の退職金制度の移り変わり



退職金について、税務上の引当金制度が廃止されたことを受け、
退職金制度の見直しの動きが活発です。
適年(適格退職年金制度)から、
日本版401k(確定拠出年金制度)や中退共中小企業退職金共済制度)へ、
制度移行している企業が少なくないようです。


これは、適格退職年金制度で逆ザヤが発生しており、
不足積立金の負担が重くなっているというのが背景にあります。
企業側ではどうすることもできない原因によって、
不足積立金により業績が左右されてしまうことから、
企業側にとってみれば、業績予測が読みにくくなってしまいます。
場合によっては、本業の利益をふっとばすケースもありますから、
従業員数の多い企業などでは無視できない部分でしょう。


一方、確定拠出年金制度であれば、
確定拠出である分、確定給付に比べて企業負担が軽くなります。
これは、確定給付の場合は支給までの間についての運用責任を負うためであり、
運用の巧拙が問われてしまうためです。(どの運用会社にするかまで含めて)
ちなみに、確定拠出年金制度の営業状況ですが、
損保系生保などが結構攻めてたような気がします。


∮今日のヒトリゴト


キャッシュフローゲームに参加してきてみたり。
月々の正味キャッシュフローを確保するのも大変ですよねぇ。