丸石HD



丸石HD<7307>が9月4日に上場廃止になります。
丸石HDの完全子会社である丸石自転車の中間財務諸表等について、
国際第一監査法人が意見差控えの中間監査報告書を提出したことから、
上場廃止基準に抵触したためです。


ここで、意見差控えって何?という人のために簡単に説明。
監査意見は財務諸表に対する意見表明ですが、
財務諸表が適正であるかを判断するために、
十分な監査が実施できなければなりません。
意見差控えとは、十分な監査が実施できないために、
監査意見を表明することを差し控えることをいいます。
つまり、財務諸表が適正かどうかを判断することが、
十分に監査が出来ないためにわかりません、
そういう意味になるわけです。


よって今回の場合は、なぜ十分に監査が出来なかったのかということが、
会社と監査法人の関係で問題になりそうです。
会社側に起因するのか、監査法人側に起因するのか、
それによっては監査法人の職務放棄といわれかねません。
しかし、重要人物が拘留されていたり、重要証憑が警察に提出されていたりと、
あまり監査法人側の理由ではなさそうな気はしますけども。。。
いずれにせよ、重要な監査手続が実施できないわけですから、
意見差控えは当然といえそうです。
今回も、公認会計士がトリガーをひいたことになるんでしょうか。