資金のある企業



企業の貸借対照表をみると、まず現金及び預金という勘定科目があります。
この勘定科目の内訳は、現金と預金(普通・当座・別段・納税準備・定期etc)なわけですが、
貸借対照表日における投資に回っていない資金といえます。
成熟業界であれば、黙って自己株買取により株主へと還元しろといわれそうですが、
成長業界であれば、M&Aなどの元手として企業価値拡大のために使用されるべき資金といえます。
ですから、資金余剰になっている企業は、サプライズ要因を抱えているともいえるのですが、
長期間にわたってその状態が続くようであれば、その企業の姿勢には疑問符をつけるべきでしょう。